悪条件そろう高齢期 自分のペースで散歩をどうぞ!

そろそろ年金のことが気にかかる、そんな年配の方にも便秘は寄り添ってきます。連載のはじめで「女性は便秘になりやすい」ことをお話ししましたが、高齢者の方もまた、便秘になりやすい要素を多く待っています。

高齢になると体の筋肉や神経などが衰えます。そのため大腸の活動が弱まり、更に便意も起こりにくくなってきます。個人差はありますが、この傾向はすべての方に当てはまります。

また、食事の量も減少し、しかも消化のよいものを好むようになるため便の量も減少してきます。更に外出することなども少なくなり、運動不足で食欲も減少してきます。つまり身体的な便秘の原因がほとんどそろっているということになります。

とはいえ、平均寿命から考えると二十年近くある高齢期を便秘とともに過ごすのも困りものです。それでは便秘を追い払い、なおかつ健康と体力を保つ方法を考えてみましょう。

高齢者の便秘は体力の低下と食事の量や内容が原因です。体力と食事に直接つながるのが運動。とはいっても、いきなり過激な運動をしてはかえって体を壊してしまいます。そこでお勧めしだいのがウオーキングです。ウオーキング、平たくいえば「散歩」は無理なくできる手軽で効果的な運動です。苦にならない程度のスピード、時間で結構です。自分のペースでのんびり歩いてください。歩くことは腸の運動を活性化させ、便秘を解消する効果もあります。

また、車に乗っているときには気付かなかった鳥たちのさえずり、緑の山並み、川のせせらぎ、草木の香りなど豊かな四季の彩(いるど)りが五感に働きかけてくれるので便秘解消に効果的です。

そして極めつけはおなかがすくことです。これで食事の量の問題も解決できます。食事の内容については食物繊維の量に気を配ってください。食事の量が少ないなら食物繊維を多く含むものを献立に加えましょう。私は昔ながらの日本食が最も適していると思います。よく歩き、食物繊維をたくさん取れば便秘はすぐ退散します。

高齢者といっても百人百様。とても実際の年齢とは思えないほど元気な人がたくさんいます。便秘解消と活気のある生活のため、あなた今日から始めてみませんか。


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