第15話 病は気から  絵や音楽用い便秘解消

「病は気から」という言葉がありますが、心が病むと体も病み、体が病むと心も病んでしまいがちです。人間の心と体は微妙なバランスを保ちながら健康を維持しているのです。最近、「病んだ体をいやすためには、心が元気でなければならない」という考え方から、絵画や音楽の効用が注目されています。心を元気にするような絵画をヒーリング(いやし)アート。音楽を活用した療法をヒーリンクミュージックといいます。欧米ではすでに学問として確立されつつあるようです。

若い女性の多くが便秘に苦しみ、一人で悩んでいますが、「恥ずかしくて人には相談できない」との声が多いのが実情です。そこで私は「アートを用いてヘルスケアをできないか、おしゃれに音楽を聞いたり、絵を見たり、香りを楽しむなどして便秘を解消できないか」と考えました。

そこで、今年の夏から職員と患者さんを対象にした「絵画教室」を月に数回、院内で実施しています。先生は札幌在住の画家の小泉ひとしさんです。ヒーリングアートと言ってもそんなに難しいものではありません。要は自分が楽しく心が温まるものを思ったまま気ままに描けばいいのです。さっそく、患者さんと職員の絵を一緒に院内に展示してみるとびっくり。院内の雰囲気ががらりと変わり、看護婦の温かい笑顔、優しい言葉、頼もしい態度とともに、当院なりの「いやしの環境」をつくりあげることができたのです。さらに、それ以上の効果がありました。絵を小道具として、患者とのコミュニケイションが見違えるほど良くなったのです。便秘を治そうと考え始めたことが、院内の環境まで変えてくれたのです。


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