第21話 かゆみ  便の拭き残しが原因に

お笑いタレント、間寛平さんの「(おしりが)かいーの、かいーの」のというギャグが少し前にうけました。このギャグがうけたのは、だれでも1度や2度はおしりがかゆくなった経験があるからではないでしょうか。

肛門の周りが、かゆくなる病気を総称して肛門掻痒(そうよう)症といいます。原因の一番多くは、便をきれいに拭き取れていないことです。紙では便を十分にふき取りきれないばかりか、便を肛門の皮ふのヒダに塗り付けていることになります。便は肛門の皮ふにとってのかゆみの刺激物となります。「かゆい所に手が届く」というほめ言葉がありますが、肛門ともなると他人にかいてもらうわけにもいかず、自分でも人前では自由にかくことができません。しかし、かゆみは、むしろ痛みよりもつらく、一人の時はつい指でかいてしまいます。

かゆいからといって、つめでボリボリかくと、かき傷をつくり、化膿させてしまうこともありますので注意してください。かゆい時は、入浴や座浴でおしりを清潔にしてください。特に、かぶれや湿しんがある時はせっけんなどをつけずに、お湯だけで洗い、外出先ではティシュペーパーを水でぬらしてふくと良いでしょう。今は便利なことに携帯用おしり洗浄器まで発売されています。

一番気をつけたいことは、素人判断で市販の薬を塗ることです。これはかぶれをいっそう複雑にし、治りにくくします。さらに、粘液や膿が出るような肛門の病気があると肛門はいっそう汚れやすくなります。こうした病気はきちんと治療することが必要です。肛門掻痒症には、アレルギーやそのほかの皮ふ病、糖尿病、蟯(ぎょう)虫によるものもあります。まず肛門の清潔を心がけて、それでも治らない場合は、専門医を受診しましょう。


お悩み別にご案内