第22話 でるでる作戦  東洋の原理 気と心で治す

痔の1番の原因は便秘です。便秘を治せば、痔を切らずに治せるか痔にならずに済みます。そこで当院は”便秘さようなら作戦”(別名・でるでる作戦)を計画しました。その内容は便秘外来、便秘ドック、食事指導、生活指導、気功教室、絵画教室、音楽療法、食物繊維入り食品の開発…などです。中でも好評なのが看護婦が中心になって作った「でるでる健康術」です。これはめい想、気功、指圧、ヨーガ、マッサージ、ヒーリングのイメージトレーニングを組み合わせたオリジナル健康術で「気」と「心」で治すことを念頭に置いて作成しています。これは好評だったのですが、教える方も教えられる方もなかなか1回では覚えられません。それならと、ビデオに収め、現在は入院患者と外来患者向けに使っています。今は視覚に訴えるビジュアルの時代です。便秘解消の本は市場にたくさん出回っていますが、視覚で覚えてもらえ・驍烽フはあまりありません。バックに流れるのは、以前紹介した”癒(いやし)し”のイメージにあふれたオリジナル音楽です。

最近、東洋医学が注目され、人間に自然に備わっている治癒力の役割が重視されています。「でるでる健康術」は、下剤の乱用などで失った人間が本来持っている便を出す力を回復させることが狙いです。健康術の柱になっている気功も、人体の根源的エネルギーを一定の方法で自らを鍛え上げます。気功など、東洋に伝わる心身一如のセルフコントロール法の原理が最近、科学の力で解明されつつあります。こうした全人的な健康法を従来の西洋医学だけではなく日常の診察や健康面に加えていくことが必要ではないでしょうか。


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