二人に一人が悩むとも

「あなたは便秘で悩んでいませんか」この質問にうなずかれる女性の方は相当多いと思います。若い人からお年寄りまで、女性は便秘の比率が男性より高く、一説には「二人に一人」が便秘で悩んでいるとさえ言われています。便秘とは、「自然の排便のメカニズムが乱れ、便が非常に長い時間、腸にとどまって排泄(はいせつ)されることがなく、不快に感じる状態」を指します。

では、どれくらいの期間、排便がなければ、便秘なのでしょうか。

一般的には、二、三日排便がないと、”便秘”を自覚するようです。「排便は毎日あるのが正常だ」と思いこんでいる人も多いでしょう。しかし、たとえ二、三日に一回でも、規則的に排便がスムーズに行われ、後にすっきりとした”満足感”があれば、便秘とはいえません。もちろん、1日に1回、排便があることが理想的ですが、それぞれの体質には個人差がありますから、”毎日の排便”には、あまりこだわる必要はありません。

女性に便秘が多い理由は女性ホルモンの一つ「黄体ホルモン」に大腸の蠕動(ぜんどう)運動を抑制する働きがあるからです。そのため、排卵から月経が始まるまでの問や妊娠後は、黄体ホルモンの分泌が盛んになるため、便秘が起こりやすくなります。また、男性に比べて筋力が弱く、大腸の活動も活発でないため、より便秘を引き起こしやすいのです。

さらに男性中心の現代社会構造や女性の社会進出からくるストレス、ダイエットなど不自然な生活、朝食抜きが当たり前のような不規則な生活などが便秘誘発に拍車をかけています。これら以外の理由も含めて、「現代の女性たちは日夜便秘と戦っている」といっても過言ではないでしょう。

これから私は、赤ちゃんから老人まで、女性の一生の中で便秘が始まりやすい時期をピックアップし、その原因と対策を話していきます。ぜひ皆さんの便秘克服のヒントにしてください。


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