病気と関係深いトイレ

トイレと病気は密接な関係にあります。

特に脳卒中、心筋こうそくでは、トイレで発作を起こし、時には死亡する人もおります。高齢者、身障者の使用するトイレの場合同様、十分な配慮が必要です。また、ストレス社会を反映した過敏性腸症候群では、公共トイレの設置場所や内部のアメニティが問題となっています。

病気の中でも、トイレともっとも関係の深いのは痔です。実は、トイレが人類と痔の、切っても切れない関係を作ってしまったのです。人類は特定の場所、つまりトイレで排せつするようになったことで、便意を我慢するようになりました。それが便秘の原因となり、「痔主」になる運命をたどることになったのです。

特に、和式だと肛門部のうっ血を起こしやすいので、痔の人には腰掛けて排便する洋式トイレの使用をお勧めします。また、トイレ内は室温と差をなくし、冬などは暖かくしておいた方がよいでしょう。痔の予防、悪化防止には、常に肛門を清潔に保つことが一番です。通常、お尻を紙で4~5回ふいても、まだ便が少し付着しているといわれています。最近では、シャワートイレを一般家庭でも設置するようになりました。刺激の軽減や清潔保持だけでなく、そう快感とともに、極めて有効な痔疾予防の手段となり、専門医としてもお勧めします。

ただし、いくら快感だからと言っても、トイレでの長居は禁物です。肛門にうっ血があると、排便後も便意が残り、どうしてもトイレに長居しがちですが、長時間の排便は症状を悪化させるので、1回の排便時間は約3分間を目安にしましょう。


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